結局チェック音源って何がいいの? フリー音響屋のチェック音源を選ぶ基準
自分が好きでよく聞く音楽が良いです(結論)
以上!!!
というのは、本当として・・・
どうも!ありめんです!
今回はかなり、専門家向きの記事になります。
音響屋さん(以降PA)って
チェックワンツー(ドヤ顔)
とか言っているイメージが強いと思うんですけど、そのあと音源を流したり、最近は測定ソフトで測定したあと音源を流してチェックする人が多いんです。
チェック音源を流すことは現場(本番場所)の環境を知れるだけでなく、自分の出している音が聴こえやすい音になっているか確認するにはとてもわかりやすいツールの一つと言えます。
でもPAを目指す学生さんや、PAを個人でやっているけど、なんの音源でチェックすればいいかわからない。という方も多いと思います。
自分も最初は全くわからなかったですが、
どんな機材や場所、環境でも同じような音質で届ける。
ということを意識し始めてから、チェック音源をかける意味がわかって来ました。
好きでよく聴く音楽をチェック音源にすべきというのもこのためです。
普段、自分が聴いている音楽だと、現場でスピーカーをいざ鳴らした時に普段とは違う違和感を感じると思います。その違和感がとても大事です。
その違和感によって今何が問題なのかを見つけることができます。そこで対処できるようになります。この違和感を感じるためには普段から聴いているのはもちろん、注意深く聴く必要もあります。例えばリバーブの残り具合だったり小さい楽器の音だったり普段ではあまり意識しないような所にも注目して聴くことで、気付きやすくもなると思います。
といっても、結局何を選択したらいいの?となる方も多いと思うので、今回は私が普段チェックに使用している音源の紹介とともに、チェックする上で何を聴いているかを書きたいと思います。
ありめんが普段使用するチェック音源
- 「First Love 」宇多田ヒカル
言わずと知れた日本の名曲!!!!
宇多田ヒカルを知らない方の方が少ないのではないのでしょうか?
これをチェック音源にしたきっかけは、
自分は男で、マイクでチェックした時に女性の声(特に2khz近辺・・・)が出ないので、どうしても本番になって女性MCさんとかで突き刺さる痛い音になってしまうことが多々ありました。
そこでこの音源を使い始めたら、チューニング(音の調整)を失敗しているときは宇多田さんの声がまあとっても痛い痛い。自分は今日の宇多田さんのご機嫌と言っているのですが、うまくチューニングできた時には普段聴くようにすんなり綺麗に聴こえるようになりました。
主にこの曲では自分の声の出ない帯域のチェックをしています。
ちなみに自分は2014年にリマスターされたバージョンを聴いています。
自分が買うにあたった経緯となる記事があるので、ここに参照しておきます。
こちらも言わずと知れた名曲ですね。またチェック音源としてもかなり有名で使っている音響さんもかなり多いです。音源を聴いていただけるとわかりますがライブバージョンとなっています。
上記のFirstloveもそうですが、マスタリング・エンジニアが、テッドジェンセンというマスタリング・エンジニアの巨匠と言われている方がマスタリングされています。そのため、彼が作った作品は多くの音響屋さんがチェック音源として使っています。
自分がこの音源を使う理由は
楽器と声のバランス、左右のステレオ感と奥行き感があるかを重視して聴いています。
この音源は色々な楽器が様々なところでなっており、まるで本当にそこで演奏しているかのように聴こえます。そのため左右のスピーカーの位置がずれていて声が真ん中から聴こえない等もわかりやすいです。また楽器の音がわかりやすく聴こえるため、普段聴いているバランスよりも、ギターが大きく聴こえる、声が大きく聴こえるなどイコライジングの参考になったりもします。
今回は、厳選して2曲をご紹介いたしましたが、例えばファッションショーだったらEDM等を流すときもありますし、ピアノのコンサートだったらピアノだけの音源を流すこともあります。
つまり
チェック音源には正解も不正解もなくその音源を使って何をしたいかが重要です。
今後のあなたのPAライフの参考になれば嬉しいです。